EXHIBITIONS

リー・キット、千葉正也「to sweat 流汗」

2026.07.11 - 08.22
 東京・六本木のシュウゴアーツで、リー・キット、千葉正也による展覧会「to sweat 流汗」が開催されている。会期は8月22日まで。

 リー・キットは1978年生まれ。台北を拠点に欧米アジア各地で展覧会に参加し、国際的に活動する。プロジェクターによる光、映像、音、言葉やファウンド・オブジェなどのメディアを用いながら、絵画表現を拡張する作品を制作してきた。世界情勢に揺れ動いてきた都市・香港を出自とし、同時代の社会や政治状況に向き合いながら、土地の空気や感情を反映したサイトスペシフィックな展示空間を展開している。

 千葉正也は1980年神奈川県生まれ、東京都在住。自作したモチーフや取り巻く環境、過去の出来事から採取したイメージを繰り返し描き、自ら選んだ対象に能動的に関わるプロセスを通して作品を制作する。現実のように描かれた事物や純粋虚構が交差する独自の世界観を構築し、絵画というメディアを通して現代芸術の枠組みに向き合っている。

 同世代であり、20代の頃からそれぞれの場所で制作を続けてきた両作家は、知り合ってから10年余りの歳月を経て、お互いを取り巻く環境や世界の変化を経験してきた。本展では、絵画とその周囲の空間を通じて、世の中を「観察し/自らを投影する(observing / self-reflecting space)」場、あるいは説明のつかない事象に対して「幾らでも愕然として良い」場を提示する。

 展示は、往復書簡とリー・キットの台湾アトリエへの訪問を経て、両者の率直な言葉やイメージ、音のやりとりを通じて形づくられた。時を経て再び交差するふたりの対話による展示空間を創出する。