EXHIBITIONS

Nerhol「Unseen Body」

《Unseen body》(2026)

 Yutaka Kikutake Gallery Roppongiで、Nerholによる個展「Unseen Body」が開催されている。

 Nerholは、グラフィックデザイナーの田中義久と彫刻家の飯田竜太によるアーティストデュオ。2007年に結成し、現在は東京を拠点に活動している。数分間かけて撮影した連続写真を束ねて彫刻を施す肖像作品で注目を集め、近年は有機物が孕む多層的な存在態を探る実践を展開してきた。25年に令和6年度(第75回)芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞した。

 本展では、最新作を中心に、写真と彫刻を往還しながら探求を重ねてきたNerholの現在地を紹介する。

 連続撮影した写真の束を彫り刻むという実践を発展させてきたNerholは、近年、数万枚に及ぶ動画の静止画を縦に積み重ね、その積層を横から見せる試みを展開している。本展では「身体」を主題とし、人体モデルを撮影した映像から出力した数万枚の静止画を裁断し、短冊状に積層した新作を展示する。

 また、同じ被写体を撮影した静止画を平面方向に積み重ね、彫刻を施した作品もあわせて紹介。数万枚の積層による作品と、わずか数枚を重ねた作品との対比を通して、時間と空間への思索を示す。

 人物から帰化植物、エドワード・マイブリッジの連続写真へとモチーフを広げながら展開してきたNerholの探求に着目する展覧会となっている。