EXHIBITIONS

エルネスト・ネト「Dreaming Beings(夢見る存在たち)」

"InsePaBi 8" (2026) cotton string crochet, bamboo and wood 193.0 x 156.0 x 22.0 cm ©Ernesto Neto

 小山登美夫ギャラリー六本木で、エルネスト・ネトによる個展「Dreaming Beings(夢見る存在たち)」が開催されている。

 エルネスト・ネトは1964年リオ・デ・ジャネイロ生まれ。80年代後半よりソフト・スカルプチャーを発表し、その後は大型インスタレーションへと展開した。新具体主義の系譜を継ぎながら、視覚だけでなく嗅覚や触覚なども含めた体感型の作品で国際的に高い評価を受けている。

 本展は、同廊では20年ぶりとなる個展であり、立体作品の新シリーズとドローイングを展示している。

 新作「SymbioZooEthicalBeings – SZEBs」は、綿糸を用いたかぎ針編みの網と紐、竹によって構成される立体作品シリーズだ。壁や天井に緊張状態を保って設置されることで展示空間に繊細なドローイングのような形態を描き出し、動物や昆虫を思わせる有機的なフォルムを展開する。

 また、「Clay drawings dancing on Paper(紙の上で踊る土のドローイング)」では、土を素材として2024年に制作された「In Search of a Happy Path(幸福への道を求めて)」シリーズを展観。ネトの身振りから生まれた有機的な線や曲線を通して、彫刻やインスタレーションにも通じる表現を見る。

 ネトはこれまで、物質や存在のあいだにある関係性を主なテーマとし、生命とその概念について表現してきた。今回の展示では、「SZEBs」と土のドローイングを通して、その制作の一端を紹介する。