EXHIBITIONS

園田昂史「meta Green meta」

AIR motomoto
2026.03.21 - 04.27
 AIR motomotoで、園田昂史による個展「meta Green meta」が開催されている。

 園田昂史は1989年熊本県生まれ。2014年に広島市立大学大学院彫刻専攻、23年にアラヌス大学ヨハンブレーメクラスマイスターシューラー課程を修了。場所と形の関係性に関心を持って制作しており、土地や環境、そこに立つ自分自身との距離を更新するための方法として「変身」という行為を行なってきた。植物や砂、川、空気といった、その場所に存在する自然の一部になってみようとする試みから生まれる気づきを手掛かりに、絵画や映像、インスタレーションとして視覚化している。

 2023年度AIR motomoto招聘作家である園田は、今年1月から同館に2度目の長期滞在、制作を開始した。1度目のレジデンスで生まれた「グリーンとはなにか」という問いと探求は、同館での滞在を終え、ドイツに戻っても続けられたという。複数の国を跨ぎ制作を継続し、思考と試みの範囲を広げている。本展では、「憧れのグリーン」を目指す園田昂史の現在地を見る。

 今回の展示に寄せて、園田は次のように述べている。

 「2023年11月、私は初めて荒尾に滞在した。そこで強く惹かれたのが、遊園地グリーンランドの観覧車だった。歴史的背景によって結びつくグリーンランドと万田坑。そのふたつの場所に共通して現れていた『グリーン』に、私は惹かれた。

 私はこれを『憧れのグリーン』と呼ぶことにした。それは光や空へと結びつくものとして捉えられるのではないかと考えた。この思考はドイツでの制作へと引き継がれ、やがてケルンの空を飛ぶ緑のオウムへとつながっていく。

 しかし、近づこうとすればするほど、色としてのグリーンは失われていった。2026年、私は再び荒尾に滞在している。夜のグリーンランドは、ほとんど何も見えないほど暗い。まるで穴の中にいるみたいだと思った。

 そこで今回は、上ではなく下を目指してみることにした。足で踏みしめることのできる場所へ。そこでどのような『憧れのグリーン』に近づくことができるのか。その期待を胸に、いま荒尾の地に立っている」(展覧会ウェブサイトより)。