EXHIBITIONS

わたしたちの返事:1975-2025

 アニエスベー ギャラリー ブティックで「わたしたちの返事:1975-2025」が開催される。

 国際連合が「国際女性の日」を定めた1975年は、女性の権利やジェンダー平等の推進において重要な節目となり、現代の女性運動やフェミニズムの歩みにも深い影響を与えている。同じ年、アニエスベーが敬愛する映画監督であり、写真家、そしてアーティストでもあるアニエス・ヴァルダは、短編映画『RÉPONSE DE FEMMES: NOTRE CORPS, NOTRE SEXE(女性たちの返事:私たちの体、私たちの性)』を制作。この8分間の映像では「女性とは何か?」という問いに対し、女性たちが率直かつ大胆に応える姿が印象的に描かれている。

 本展では、1975年以降に生まれ、異なる世代や分野で活躍するアーティストたちがこの映画の声を読み解き、身体、記憶、対話、土地、生き様、そしてアイデンティティというそれぞれの物語をもとに「わたしたちの返事」を紡ぎ出す。過去と現在、個と社会、性別を超えた視点が交錯するなかで、今日のジェンダーをめぐる問いに対する新たな可能性と視座を提示する。

 参加アーティストは、片山真理、小林エリカ、スクリプカリウ落合安奈、東京QQQ(アオイヤマダ、かんばらけんた、Kily shakley 、KUMI、高村月、ちびもえこ、平位蛙、MONDO、山田ホアニータ)x 海老坐禅(河野未彩、磯部昭子、冨沢ノボル、二宮ちえ、Oi-chan)。