EXHIBITIONS
書藝問道 ブックデザイナー呂敬人の軌跡
ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)で「書藝問道 ブックデザイナー呂敬人の軌跡」が開催される。
呂敬人(Lu Jingren)は1947年上海生まれ。68年からの10年間は文化大革命による農村下放プログラムによって、労働に従事する。78年に中国青年出版社に入社。89年、93年の二度に渡り来日し、杉浦康平に師事する。98年に敬人設計工作室設立。
2002年より清華大学美術学院視覚伝達デザイン学科で教鞭を執り、13年「敬人紙語」ブックデザイン研究クラス設立、現在は上海美術学院の客員教授、『ブックデザイン』叢書編集長を務める。デザイン作品は、全国書籍装幀芸術展金賞、中国出版政府賞、「中国で最も美しい本」賞、ドイツ・ライプツィヒの「世界で最も美しい本」賞など受賞多数。
呂が初来日し杉浦と出会った当時、中国ではブックデザイナーという独立した職種がまだ確立されていなかった。そのような時代に、杉浦デザイン事務所での学びを通して本の内容から全体を構築していく「ブックデザイン(書籍設計)」に魅了された呂は、自国の豊かな伝統文化を研究しながら独自の方法論を確立してきた。
本展1階では、宋代の拓本を原寸大復刻した『朱熹榜書千字文』をはじめ、全長10メートルの巻物10巻を納めた『絵図五百羅漢詳解』、解説を読みながら実際に囲碁が打てる『忘憂清楽集』など、目を見張る豪華本全8点を展開。地階会場では、京劇やお茶、篆刻など、中国の豊かな芸術文化、生活にまつわる多彩な書物を、呂による解説とともに全27点紹介する。また、2階ライブラリでは、手にとって楽しめる作品集や自著なども展示。
呂敬人(Lu Jingren)は1947年上海生まれ。68年からの10年間は文化大革命による農村下放プログラムによって、労働に従事する。78年に中国青年出版社に入社。89年、93年の二度に渡り来日し、杉浦康平に師事する。98年に敬人設計工作室設立。
2002年より清華大学美術学院視覚伝達デザイン学科で教鞭を執り、13年「敬人紙語」ブックデザイン研究クラス設立、現在は上海美術学院の客員教授、『ブックデザイン』叢書編集長を務める。デザイン作品は、全国書籍装幀芸術展金賞、中国出版政府賞、「中国で最も美しい本」賞、ドイツ・ライプツィヒの「世界で最も美しい本」賞など受賞多数。
呂が初来日し杉浦と出会った当時、中国ではブックデザイナーという独立した職種がまだ確立されていなかった。そのような時代に、杉浦デザイン事務所での学びを通して本の内容から全体を構築していく「ブックデザイン(書籍設計)」に魅了された呂は、自国の豊かな伝統文化を研究しながら独自の方法論を確立してきた。
本展1階では、宋代の拓本を原寸大復刻した『朱熹榜書千字文』をはじめ、全長10メートルの巻物10巻を納めた『絵図五百羅漢詳解』、解説を読みながら実際に囲碁が打てる『忘憂清楽集』など、目を見張る豪華本全8点を展開。地階会場では、京劇やお茶、篆刻など、中国の豊かな芸術文化、生活にまつわる多彩な書物を、呂による解説とともに全27点紹介する。また、2階ライブラリでは、手にとって楽しめる作品集や自著なども展示。