EXHIBITIONS

出町隼人「Colonial oneself」

Cyg art gallery
2025.01.18 - 02.16

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 Cyg art galleryで、出町隼人による個展「Colonial oneself」が開催されている。

 出町隼人は青森県出身、岩手県在住。岩手大学特設美術科で銅版画を学び、版による表現を続けながら立体作品やインスタレーションに取り組んでいる。

 本展では、無意識や記憶などについて思索する作品を発表している。

 以下、出町による展覧会ステートメントとなる。

「あなたは誰(何)ですか。私たちの体内には、無数の微生物や物質が目に見えない形で生きている。それらの活動が私たちの生命をいまこの瞬間も支えている。そのうえで、自分自身とは何者かという問いに対して我々は何と答えるだろうか。名前や肩書きなどでは説明できないだろう。あるいは皮膚の内側までが自分であり、皮膚の外側は非自分となるのだろうか。タイトルの『colonial oneself』には自分自身の繁栄という意味を持たせている。多者(無数の小さきものたち)と一者(私)との関係が人生をかたちづくっているならば、自己と非自己とを隔てる境界線など存在しないのかもしれない」(展覧会ウェブサイトより)。