EXHIBITIONS
工藤春香「わたしたちがいるために」
左近山アトリエ131110で工藤春香の個展「わたしたちがいるために」が開催される。
工藤春香は東京都生まれ。社会的な課題のリサーチをもとに、社会の周縁におかれる立場の人々への想像から、テキストやオブジェ、映像を組みあわせたインスタレーションを制作している。コレクティブ「ひととひと」メンバー。おもな展示は、障害者政策と当事者運動の100年の歴史を取り扱った「MOTアニュアル2022私の正しさは誰かの悲しみあるいは憎しみ」(東京都現代美術館、2022)、「ひととひと」企画展「女が5人集まれば皿が割れる」(北千住Buoy、2021)など。
本展に際し、工藤は以下のステートメントを発表している。
「養護学校への就学義務化が始まる1979年以前から、横浜市の障害のある子どもの親たちは、子どもたちの地域での活動の場を求めて様々な運動を行ってきた。『親の会』の運動によってできた横浜市独自の『地域訓練会』や『活動ホーム』などは、現在も障害のある子どもから成人までの活動の場となっている。社会に彼らの居場所が用意されていなかった時代、親たちが場所づくりや、行政にかけあうことで現在の様々な障害福祉制度ができた。
『見えない壁』の向こうに『わたしたちがいるために』行ってきた親の会の活動の歴史を、地域の人たちが集まる場である左近山アトリエ131110の空間のなかで作品化する。そして、現在育児中の母親たちとともに『好きなもの・こと』をイメージしながら好きなかたちを粘土で作るワークショップを行った時の作品も展示。
『親であるからこそできること』、『自分だからこそできること』とは何なのだろう。『なぜ見えない壁があるのか?』、『なぜ育児の中心は母親とされているのか?』このような問いを、凸凹の多い左近山の土地で考え、たくさんの人に話を聞いた」。
工藤春香は東京都生まれ。社会的な課題のリサーチをもとに、社会の周縁におかれる立場の人々への想像から、テキストやオブジェ、映像を組みあわせたインスタレーションを制作している。コレクティブ「ひととひと」メンバー。おもな展示は、障害者政策と当事者運動の100年の歴史を取り扱った「MOTアニュアル2022私の正しさは誰かの悲しみあるいは憎しみ」(東京都現代美術館、2022)、「ひととひと」企画展「女が5人集まれば皿が割れる」(北千住Buoy、2021)など。
本展に際し、工藤は以下のステートメントを発表している。
「養護学校への就学義務化が始まる1979年以前から、横浜市の障害のある子どもの親たちは、子どもたちの地域での活動の場を求めて様々な運動を行ってきた。『親の会』の運動によってできた横浜市独自の『地域訓練会』や『活動ホーム』などは、現在も障害のある子どもから成人までの活動の場となっている。社会に彼らの居場所が用意されていなかった時代、親たちが場所づくりや、行政にかけあうことで現在の様々な障害福祉制度ができた。
『見えない壁』の向こうに『わたしたちがいるために』行ってきた親の会の活動の歴史を、地域の人たちが集まる場である左近山アトリエ131110の空間のなかで作品化する。そして、現在育児中の母親たちとともに『好きなもの・こと』をイメージしながら好きなかたちを粘土で作るワークショップを行った時の作品も展示。
『親であるからこそできること』、『自分だからこそできること』とは何なのだろう。『なぜ見えない壁があるのか?』、『なぜ育児の中心は母親とされているのか?』このような問いを、凸凹の多い左近山の土地で考え、たくさんの人に話を聞いた」。