EXHIBITIONS
篠田桃紅 桃紅の書 書は散なり
岐阜現代美術館 桃紅館で「篠田桃紅 桃紅の書 書は散なり」が開催されている。
篠田桃紅は、墨を用いて抽象画を描くと同時に、書を書く作家であった。1世紀にも及んだ創作の営みは、つねに新たな造形を探りだす精神のもと、自身のかたちを模索し続けるものでした。実際に見たままをかたちにするのではなく、季節や時間の移り変わり、日々感じとった微かな心の揺れやふとした瞬間に過ぎる思いが桃紅のなかに蓄積し、昇華され、抽象や文字のかたちを借りた墨の姿となって作品に表れる。
書とは、書く人の精神をもっとも視覚的に表現するものであると説いた中国の書家・蔡邕の「書は散なり」という言葉の通り、桃紅の書には、書かれた文字や書の内側の深い部分に潜む書き手の個や孤独が感じられる。
本展では、桃紅コレクション1018点のなかから、抽象のひと筆に等しい魅力を放つ文字の作品を紹介。大画面の抽象作品の迫力を越え、静かに世界を拡げる桃紅の書を味わう展覧会となっている。
篠田桃紅は、墨を用いて抽象画を描くと同時に、書を書く作家であった。1世紀にも及んだ創作の営みは、つねに新たな造形を探りだす精神のもと、自身のかたちを模索し続けるものでした。実際に見たままをかたちにするのではなく、季節や時間の移り変わり、日々感じとった微かな心の揺れやふとした瞬間に過ぎる思いが桃紅のなかに蓄積し、昇華され、抽象や文字のかたちを借りた墨の姿となって作品に表れる。
書とは、書く人の精神をもっとも視覚的に表現するものであると説いた中国の書家・蔡邕の「書は散なり」という言葉の通り、桃紅の書には、書かれた文字や書の内側の深い部分に潜む書き手の個や孤独が感じられる。
本展では、桃紅コレクション1018点のなかから、抽象のひと筆に等しい魅力を放つ文字の作品を紹介。大画面の抽象作品の迫力を越え、静かに世界を拡げる桃紅の書を味わう展覧会となっている。