EXHIBITIONS

山川コレクション収蔵記念 PHOTOGRAPHY 写真のこれまで/これから

2025.01.31 - 03.20

エドワード・ウェストン 草と海、ビッグ・サー 1937 愛媛県美術館(山川コレクション)

 愛媛県美術館で「山川コレクション収蔵記念 PHOTOGRAPHY 写真のこれまで/これから」が開催される。

 写真を示す「PHOTOGRAPHY 」はギリシャ語を語源としており「光で描く」という意味がある。元来写真の起源は、暗い部屋の壁に小さな窓から差し込む光を通じて、外の世界が映し出される現象と言える。そして、たんに映し出すだけでなく、その定着に成功したことが、写真史の幕開けとなった。写真は誕生以来およそ200年にわたり、技術面でも進化を続け、その表現方法が探求し続けられている。

 本展では、令和5年度に愛媛県内の実業家・山川浩一郎より寄贈を受けた、写真コレクション約120点を一堂に紹介。同コレクションには近代写真の先駆けとなったウジェーヌ・アジェなど写真史を語る上で欠かせない作家の作品が数多く含まれており、これらの作品を通して、写真芸術の歩みをたどる。

 また、山川と同郷の四国中央市出身で直接交流のあった白川義員を始め、愛媛県ゆかりの作家の作品を含むことも本コレクションの大きな特色だ。本展では山川コレクションの延長線上にある、写真という芸術表現でこれまで制作してきた、愛媛県ゆかりの写真家たちの作品もさらに加えて紹介することにより、愛媛県における写真芸術の軌跡と今後を見据える機会となるだろう。