川崎祐　わたしの知らない場所の名前

　横浜市民ギャラリーあざみ野で「あざみ野フォト・アニュアル2025　川崎祐　わたしの知らない場所の名前」が開催される。

　川崎祐は、2017年に自身の家族と故郷である滋賀県長浜市の風景を撮影したシリーズ「光景」で第17回写真「1_WALL」グランプリを受賞し、18年「Scenes」で第44回木村伊兵衛写真賞最終候補にノミネートされた。19年に初の写真集『光景』（赤々舎）を、23年に『未成の周辺』（喫水線）を刊行。

　本展では、川崎が2017年以降発表してきたふたつのシリーズ「光景」と「未成の周辺」に、初公開となる「他人の場所」シリーズを加えた3つのシリーズを展示。「私（という一人称）」「カメラ（の機械性）」「他者（の記憶）」に関する問題意識を一貫して示してきた川崎が、風景に対して独自にアプローチした作品を通して、今日における写真の持つ可能性を探る。また本展では、書評や文芸誌への寄稿も数多く手がける川崎による、書き下ろしテキストもともに紹介する。