EXHIBITIONS

油彩・村上友晴

2024.12.16 - 2025.01.17

村上友晴 聖夜

 YOKOTA TOKYOで「油彩・村上友晴」が開催されている。

 村上友晴は1938年福島県生まれ。幼少期から長谷川等伯などの日本古美術に親しむ。1961年に東京藝術大学日本画科を卒業。同年に専攻科に入学するが3ヶ月で中退し、当初は「村上友康」の雅号で日本画家として活動を開始。

 美松書房画廊での初個展で、日本画顔料を使用した黒の絵画を発表。26歳のとき、招待出品したグッゲンハイム国際賞展(1964)で見たアメリカ抽象表現主義の作品に感銘を受け、大きなキャンバスに黒の下地を塗り、ペインティングナイフで木炭粉を混ぜた絵具を重ね置いて、重厚な画面をつくり上げる独自の手法を生み出す。1975年に雅号を捨て、約10年の空白期を経て「村上友晴」の名で現代作家として再出発。1990年代には、白い紙の表面に鉛筆やニードルの痕跡を残した繊細な作品で新境地を見せた。

 本展では、村上友晴の油彩作品を展示している。