ガーダー・アイダ・アイナーソンが
フラットな画面で表現する権力への抵抗

ノルウェー出身のアーティスト、ガーダー・アイダ・アイナーソンがRAT HOLE GALLERYで個展を開催中。自身初の試みとして、ペインティング作品のみに絞った展示を行っている。会期は11月26日まで。

Gardar Eide Einarsson Tales Of A Terror Cult 2017 Acrylic, gesso and graphite on canvas 220×180 cmCourtesy of the artist, Team Gallery, New York and Rat Hole Gallery, Tokyo

 1976年ノルウェー生まれのアーティスト、ガーダー・アイダ・アイナーソンは、現在東京を拠点に活動。権力関係に忍び込む恐怖や偏執、権力とそれに対する抵抗に関心を注ぎ、政治から犯罪まで多種多様な社会事象のイメージや情報を取り入れた作品を制作している。

 RAT HOLE GALLERYで3回目の個展となる本展では、立体や映像作品などジャンルを横断した活動を行っているアイナーソンが、自身初めての試みとしてペインティング作品のみに焦点を絞って展示を構成。書物の装幀やDVDのパッケージデザイン、政治的なノベルティなどから引用した図像を用い、作品タイトルが含み持つ意味と、フラットな表面が持つ空虚さ、そして着想元となったマテリアルが重層的に作用し合う作品を展開する。

編集部

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