EXHIBITIONS
世界報道写真展 2024 京都
京都新聞ビル地下1階印刷工場跡で「世界報道写真展 2024 京都」が開催されている。
World Press Photo(世界報道写真展)は、オランダ・アムステルダムに本部を置く世界報道写真財団(World Press Photo Foundation)が開催するWorld Press Photo Contest(世界報道写真コンテスト)の入賞作品を展示するもの。今年は130の国と地域約4000人から約6万の写真とプロジェクトの応募があり、入賞した32作品を展示している。
World Press Photoは、日本でも「世界報道写真展」の名称で親しまれ、長年開催されてきたが、2021年を最後に開かれていない。この写真展は、世界各地で起こっていることとつながる場になっている。毎日、国内外のニュースを印刷していた印刷工場跡を会場に、写真の持つ力、報道の役割を考える機会となっている。
World Press Photo Contest(世界報道写真コンテスト)は、世界でもっとも権威のある写真コンテストのひとつとされている。オランダ・アムステルダムに本部を置く世界報道写真財団(World Press Photo Foundation)が運営し、年に1回、前年に世界各地で撮影、制作された報道写真から受賞作が選ばれる。コンテストは1955年に始まり、今年で67回目となる。最初の年は11ヶ国42人からの応募であったが、今年は130の国と地域、約4000人から約6万の写真とプロジェクトの応募があった。
6つの地域(アフリカ、アジア、ヨーロッパ、北中米、南米、東南アジアとオセアニア)ごとに、シングル、ストーリー、長期プロジェクト、オープンフォーマットの4部門の地域優勝者を決め、その後、4部門のグローバル優勝者を決定。今年はそれら24作品に加え、佳作6点と審査員特別賞2点が選ばれた。
本展では、世界報道写真コンテストに入賞した32作品を展示。「今年の写真」(World Press Photo of the Year)に選ばれたのは、ガザのパレスチナ人フォトジャーナリスト、モハメド・サレムが撮影した「めいの遺体を抱きしめるパレスチナ人女性」。昨年10月17日、イスラエル軍のミサイルが自宅を直撃し、死亡しためいのサリーをイナス・アブ・マアマルが抱いている。サレムは、イスラエルの包囲によってオランダでの授賞式に来ることはできず、ビデオメッセージで登場。サレムは破壊された建物の前で、大勢のジャーナリストが亡くなっていること、食料や水、医薬品を手に入れるのが難しい現状を語り、「あなたが見る写真が、この戦争を止めるための圧力となることを願っています」と訴えた。
ほかのグローバル受賞者には、ストーリー・オブ・ザ・イヤー(Story of the Year)に、リー・アン・オルウェージ(南アフリカ)の《ヴァリナ・バベナ》が、長期プロジェクト賞(Long-Term Project Award)にアレハンドロ・セガラ(ベネズエラ)の《2つの壁》が、オープンフォーマット賞(Open-Format Award)にジュリア・コチェトバ(ウクライナ)の《戦争は個人的なもの》が選ばれた。
また、京都新聞の松村和彦が連載「700万人時代-認知症とともに生きる」で撮影した30枚の写真を「心の糸」と題し、革新的な表現を求めるオープンフォーマット部門に応募。アジア地域の優勝者となった。松村は、認知症の本人の心情と症状を写真と文章で表現し、誰もが自分や身近な人が認知症になる時代を迎えた超高齢社会の日本のあるべき社会像を伝えようとした。
写真展は、ロシアによるウクライナ侵攻やミャンマーの軍事政権による市民弾圧で尊い人命が奪われていることも伝える。また、アマゾンの干ばつやカナダの森林火災、アメリカやフィジーの海面上昇など同時多発的に気候変動による環境問題が起こっていることも物語る。
World Press Photo(世界報道写真展)は、オランダ・アムステルダムに本部を置く世界報道写真財団(World Press Photo Foundation)が開催するWorld Press Photo Contest(世界報道写真コンテスト)の入賞作品を展示するもの。今年は130の国と地域約4000人から約6万の写真とプロジェクトの応募があり、入賞した32作品を展示している。
World Press Photoは、日本でも「世界報道写真展」の名称で親しまれ、長年開催されてきたが、2021年を最後に開かれていない。この写真展は、世界各地で起こっていることとつながる場になっている。毎日、国内外のニュースを印刷していた印刷工場跡を会場に、写真の持つ力、報道の役割を考える機会となっている。
World Press Photo Contest(世界報道写真コンテスト)は、世界でもっとも権威のある写真コンテストのひとつとされている。オランダ・アムステルダムに本部を置く世界報道写真財団(World Press Photo Foundation)が運営し、年に1回、前年に世界各地で撮影、制作された報道写真から受賞作が選ばれる。コンテストは1955年に始まり、今年で67回目となる。最初の年は11ヶ国42人からの応募であったが、今年は130の国と地域、約4000人から約6万の写真とプロジェクトの応募があった。
6つの地域(アフリカ、アジア、ヨーロッパ、北中米、南米、東南アジアとオセアニア)ごとに、シングル、ストーリー、長期プロジェクト、オープンフォーマットの4部門の地域優勝者を決め、その後、4部門のグローバル優勝者を決定。今年はそれら24作品に加え、佳作6点と審査員特別賞2点が選ばれた。
本展では、世界報道写真コンテストに入賞した32作品を展示。「今年の写真」(World Press Photo of the Year)に選ばれたのは、ガザのパレスチナ人フォトジャーナリスト、モハメド・サレムが撮影した「めいの遺体を抱きしめるパレスチナ人女性」。昨年10月17日、イスラエル軍のミサイルが自宅を直撃し、死亡しためいのサリーをイナス・アブ・マアマルが抱いている。サレムは、イスラエルの包囲によってオランダでの授賞式に来ることはできず、ビデオメッセージで登場。サレムは破壊された建物の前で、大勢のジャーナリストが亡くなっていること、食料や水、医薬品を手に入れるのが難しい現状を語り、「あなたが見る写真が、この戦争を止めるための圧力となることを願っています」と訴えた。
ほかのグローバル受賞者には、ストーリー・オブ・ザ・イヤー(Story of the Year)に、リー・アン・オルウェージ(南アフリカ)の《ヴァリナ・バベナ》が、長期プロジェクト賞(Long-Term Project Award)にアレハンドロ・セガラ(ベネズエラ)の《2つの壁》が、オープンフォーマット賞(Open-Format Award)にジュリア・コチェトバ(ウクライナ)の《戦争は個人的なもの》が選ばれた。
また、京都新聞の松村和彦が連載「700万人時代-認知症とともに生きる」で撮影した30枚の写真を「心の糸」と題し、革新的な表現を求めるオープンフォーマット部門に応募。アジア地域の優勝者となった。松村は、認知症の本人の心情と症状を写真と文章で表現し、誰もが自分や身近な人が認知症になる時代を迎えた超高齢社会の日本のあるべき社会像を伝えようとした。
写真展は、ロシアによるウクライナ侵攻やミャンマーの軍事政権による市民弾圧で尊い人命が奪われていることも伝える。また、アマゾンの干ばつやカナダの森林火災、アメリカやフィジーの海面上昇など同時多発的に気候変動による環境問題が起こっていることも物語る。