日本で「世界報道写真展」の復活を。京都実行委員会がクラファンを実施中

世界報道写真展2024京都実行委員会が「世界報道写真展を日本で復活させたい。時代を伝えてきた新聞社の印刷工場跡を会場に」のクラウドファンディングを12月29日まで実施している。目標金額は300万円。本展の会期は11月30日~12月29日。

春から夏までオランダ・アムステルダムで開かれたWorld Press Photoの写真展 © World Press Photo Foundation

 世界報道写真展2024京都実行委員会が「世界報道写真展を日本で復活させたい。時代を伝えてきた新聞社の印刷工場跡を会場に」のクラウドファンディングを12月29日まで実施している。目標金額は300万円。

「世界報道写真展」は、1955年オランダ・アムステルダムに設立。同地に本部を置く世界報道写真財団が運営し、年に1回、前年に世界各地で撮影・制作された報道写真から選定。入選作品を世界各地で展示し、それらを通じて、戦争、人権侵害、気候変動などの世界各地で起こった重要なストーリーを数多くの人々に伝えてきた。同展は日本でも長年開催が続けられていたものの、2021年を最後に開催が見送られている。

67回目を迎える世界報道写真展の「今年の写真」(World Press Photo of the Year)に選ばれたのは、ガザのパレスチナ人フォトジャーナリスト、モハメド・サレムによる「めいの遺体を抱きしめるパレスチナ人女性」となった

 3年ぶりの開催となる本展は、京都新聞ビル地下1階印刷工場跡にて11月30日~12月29日の会期で開催。しかし、ギャラリーではないという理由から入場料を設けることができず、資金援助が必要な状況だ。クラファンで得られた支援は、作品の輸送や大型プリント、会場制作などの費用に使用される予定となっている。

 なお、リターン品は「World Press Photo Contest(世界報道写真コンテスト)2024」の入賞作品を収めた写真集や、同展審査員の片岡英子、今年のオープンフォーマット部門アジア地域優勝者松村和彦(京都新聞記者)によるガイドツアー(12月21日開催、10人限定)、トートバッグ・ポストカード・クリアファイルセットなど。詳細は該当ページをチェックしてほしい。

京都新聞ビル印刷工場跡

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