EXHIBITIONS

食を彩る工芸 現代工芸と茶懐石の器展

2024.11.22 - 12.01

全体写真 撮影:野村知也

 国立工芸館 多目的室1で、展示イベント「食を彩る工芸 現代工芸と茶懐石の器展」が開催されている。

 本展では、現在石川県を拠点に活躍する8名の若手工芸家が新たに制作した茶懐石の器によって、新しい石川の工芸と食文化の魅力を発信。出品作家は、池田晃将、板屋成美、川北浩嗣、澤谷由子、杉本小百合、五月女晴佳、時田早苗、牟田陽日。

 同地域で茶道が盛んであることは広く知られており、加えて多様な海の幸、城下町ではぐくまれた加賀料理など、彩り豊かな美しい料理が好まれ、味覚だけでなく視覚も楽しませた。

 いっぽうで自他ともに認める工芸王国であるこの地では、伝統的家業に生まれた者だけでなく、その魅力に他県から移住してきた者たちによって、多様な工芸の技術が継承され、新たなつくり手を生み出している。

 今回は、そのような新しい時代を感じさせる工芸家の感性によってつくり出された茶懐石の器を紹介。会場では実際の器とともに料理を盛り付けた写真も展示。食のイメージを膨らませ心豊かな時間を体験してほしい。