EXHIBITIONS
山下耕平「S L A B」
テヅカヤマギャラリーで、山下耕平の個展「S L A B」が開催されている。
山下は1983年茨城県生まれ。現在まで京都をおもな拠点とし、活動をしているアーティストだ。京都市立芸術大学大学院造形構想専攻在学中より「遠近」や「現在位置」といった距離感覚を作品のひとつのテーマとし、絵画、彫刻、写真、インスタレーションなど、メディウムにとらわれない様々な作品を制作してきた。また、自らが登山という行為を通して得た記憶や体験などの身体感覚を記号的に作品に取り入れている。
約7年振りとなる本展では、ここ数年のあいだに山下が関心を抱くようになったという「醜さ」をテーマに制作した新作を中心に紹介する。本展に際し、山下は以下のステートメントを発表している。
「まとまりなく支離滅裂であることを自覚しつつ、いまテキストを書いている。しかし、点と点がつながることを僕は期待をしていない。僕はご都合主義には期待していない。僕にできることは、すでにあるなにかを並べることしか残っていないのかもしれない。知らないうちに垢のように堆積し、やっと表面化するような代物を並べることしか。
個展タイトルにある『SLAB』とは、厚板であり、石板であり、遺体安置台、缶ビール24本入りケースを意味する語である。気付かれず捨てられそうになりながら、隠され、騙されたりしながらも、しがみ付いた残滓のような平板を僕はいまつくっている」(一部抜粋)。
山下は1983年茨城県生まれ。現在まで京都をおもな拠点とし、活動をしているアーティストだ。京都市立芸術大学大学院造形構想専攻在学中より「遠近」や「現在位置」といった距離感覚を作品のひとつのテーマとし、絵画、彫刻、写真、インスタレーションなど、メディウムにとらわれない様々な作品を制作してきた。また、自らが登山という行為を通して得た記憶や体験などの身体感覚を記号的に作品に取り入れている。
約7年振りとなる本展では、ここ数年のあいだに山下が関心を抱くようになったという「醜さ」をテーマに制作した新作を中心に紹介する。本展に際し、山下は以下のステートメントを発表している。
「まとまりなく支離滅裂であることを自覚しつつ、いまテキストを書いている。しかし、点と点がつながることを僕は期待をしていない。僕はご都合主義には期待していない。僕にできることは、すでにあるなにかを並べることしか残っていないのかもしれない。知らないうちに垢のように堆積し、やっと表面化するような代物を並べることしか。
個展タイトルにある『SLAB』とは、厚板であり、石板であり、遺体安置台、缶ビール24本入りケースを意味する語である。気付かれず捨てられそうになりながら、隠され、騙されたりしながらも、しがみ付いた残滓のような平板を僕はいまつくっている」(一部抜粋)。