加藤亮太郎 半白記念展

　古川美術館 分館 爲三郎記念館で、特別展「加藤亮太郎 半白記念展」が開催されている。

　美濃の名窯「幸兵衛窯」八代加藤亮太郎は、美濃陶の伝統を研究し、その力強い表現を探求する作家だ。自ら窯を築き、穴窯焼成の志野や瀬戸黒を中心とした桃山陶をもととし、伝統的な技法にアレンジを加え、新たな釉調とともに多岐にわたる芸術的表現をみせている。本年、その年のもっとも優秀な作家に対して授与される賞である「2023年度日本陶磁協会賞」を受賞し、名実ともに現代の日本陶芸界を代表する陶芸家のひとりとなった。

　本展では、50歳「半白」を迎えた作家にちなみ、新作茶盌五十盌に銘を付け、一堂に展示。また、大型オブジェや書と陶が融合する陶板シリーズ、書作などもあわせて公開される。