EXHIBITIONS

荒川ナッシュ医 ペインティングス・アー・ポップスターズ

2024.10.30 - 12.16

メインヴィジュアル

 国立新美術館で「荒川ナッシュ医 ペインティングス・アー・ポップスターズ」が開催される。

 荒川ナッシュ医は、1977年福島県いわき市生まれ。98年からニューヨーク、2019年よりロサンゼルスに居住する米国籍のクィア・パフォーマンス・アーティストだ。荒川ナッシュはコラボレーションをアート活動の基本とし、様々なアーティストと共同作業を続けている。荒川ナッシュは「私」という主体を再定義しながら、アートの不確かさをグループ・パフォーマンスとして表現している。現在、ロサンゼルスのアートセンター・カレッジ・オブ・デザイン、大学院アートプログラム教授として教鞭をとっている。

 本展は、一作家の個展でありながら、彼に協力する多数の画家による絵画が2000平方メートルの会場内の9つのセクションに分かれて「登場」する。誰もが美術館の床に絵が描ける作品など、入場無料でだれでも楽しめる本展は絵画とパフォーマンスの近しい関係を探る新しい試みとなるだろう。

 本展で試みる様々なコラボレーションのなかでも、目覚ましい活躍を見せているミュージシャン、哲学者、声優が参加する絵画のためのスペシャル企画が決定。松任谷由実と松任谷正隆、寺尾紗穂、千葉雅也、村瀬歩、ハトリ・ミホ、キム・ゴードンが参加し、書き下ろしで絵画のためのインスタレーション・アートが実現する。

 本展には、ミヨコ・イトウ、桂ゆき、河原温、国吉康雄、丸木俊(赤松俊子)、アンリ・マティス、ルイス・ニシザワ、白髪富士子、田中敦子、吉原治良などの20世紀の画家から、ケルスティン・ブレチュ、レイディ・チャーチマン、ニコール・アイゼンマン、ユタ・クータ、南川史門、オスカー・ムリーリョ、シルケ・オットー=ナップ、ローラ・オーエンズ、ゲラ・パタシュリ、セス・プライス、トレバー・シミズ、エイミー・シルマン、八重樫ゆいなどの現代の画家の作品が展示される。また、映像作家の斎藤玲児、デザイナーの森大志郎も、本展に参加する。