EXHIBITIONS

津上みゆき展「めぐりくる時と風景」

光村グラフィック・ギャラリー(MGG)
2024.09.20 - 10.19

Sketchbook No.184J / 6:50pm, 6:55pm, 7pm, 7:05pm, 14 Jun 2024
2024 14 × 72 cm 鉛筆、水彩、色鉛筆、紙 ©Miyuki Tsugami courtesy of ANOMALY

 光村グラフィック・ギャラリーで、津上みゆきの個展「めぐりくる時と風景」が開催される。

 津上みゆきは1973年東京生まれ。大阪に育つ。京都芸術大学大学院修了。1996年にニューヨーク滞在中に制作、作品について再考する機会を得て、帰国後独自の絵画を改めて探求し始める。2003年、VOCA賞受賞。2005年、大原美術館が行う滞在制作プログラムにおいて日々のスケッチをもとに風景画を描くという現在まで続く制作方法を確立した。

 作品タイトルには、一貫して「View」という言葉が冠されている。これは、人がどのように外の世界を自らの世界としてとらえ、自身の視点から尺度や価値観を構築していくのか、スケッチを通して観察し、制作に取り組んでいることに由来する。

 本展は、2019年から2024年の5年間に制作された近作を中心に構成。品川区を流れる目黒川周辺を取材したスケッチをもとにした最新作も紹介する。また、本年6月まで日本経済新聞夕刊に掲載された連載小説「イン・ザ・メガチャーチ」(朝井リョウ 作)で全359話を担当した挿画のなかから選りすぐったスケッチやドローイング、キャンバス作品も展示し、画家の眺める現在という「風景」を確認できる展覧会となっている。