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東京藝術大学と中国人留学生〜李叔同から現代まで〜展

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 東京藝術大学大学美術館で「東京藝術大学と中国人留学生〜李叔同から現代まで〜」展が開催される。

 本展は、東京藝術大学の芸術資源活用プロジェクトにおいて、東京藝術大学(旧東京美術学校、旧東京音楽学校)の記録文書、大学史関連資料を調査した研究成果を発表するもの。中国人留学生、卒業生を中心に1年半の調査期間を経て、東京藝術大学における中国人留学生の年表を作成した。

 1911年に卒業した李叔同から始まり、本学への中国人留学生が日本と中国の文化交流の促進にどのように寄与してきたかを明らかにする。また、本プロジェクトの着想のきっかけでもある「近代東アジア美術留学生の研究―東京美術学校留学生史料」(吉田千鶴子著)の研究を継承し、後世に伝える役目を果たす取り組みとなっている。

 東京藝術大学大学美術館陳列館での展覧会では、東京美術学校(旧東京藝術大学)時代の中国人留学生が卒業制作で描いた自画像と貴重な大学保管資料を展示。また、中国人留学生、卒業生のとくに優れた作品を集め一般公開する。日中相互の文化交流をはじめとして、中国人留学生たちが日中友好の架け橋として活躍してきた歴史をふり返り、これからの未来へとつないでいくプロジェクトだ。