EXHIBITIONS

宇留野圭「Echoes of Silence」

2024.07.12 - 08.10

写真:TADASHI OKOCHI

LOKO GALLERYで、宇留野圭による初個展「Echoes of Silence」が開催されている。

 宇留野は1993年岐阜県生まれ。2021年に名古屋芸術大学美術科を卒業後、2023年に同大学大学院美術研究科修士課程を修了。機械部品の鋳造経験を経たのち、美術領域での実践を展開し始めた宇留野は、自身を取り巻く生活世界や絵画、舞台芸術などにインスピレーションを受けながら身近な事象を基軸に、機械や舞台構造を用いた立体作品やインスタレーションを発表してきた。

 本個展に向けた制作のなかで、「殺風景」という言葉を思い浮かべたと語る宇留野。今回の個展では、2021年に発表された、密閉された幾つもの部屋空間の集合体からなる《17の部屋-耳鳴り》や《密室の三連構造》以降、継続して制作されている部屋シリーズの新作が1階のギャラリースペースに設置されている。この約4メートル四方の作品を見下ろすように壁面上部に設置されているのは、平面のパースペクティブ(錯視)を使用した新作 「2の空間」だ。パイプオルガンの構造を採用した本作から鳴り響く音は、2階の壁面に同じ構造で設置された「4の空間」と呼応するように、その空間全体へと拡がってゆく。

 展示ではそのほか、ひとつの肉体に3つの人格を持つとされるケルベロスに着想を得た「3の頭」や、絵画作品なども展示されている。