• HOME
  • 展覧会
  • 長野
  • 北欧の神秘 ―ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画
EXHIBITIONS

企画展

北欧の神秘 ―ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画

2024.07.13 - 09.23

テオドール・キッテルセン トロルのシラミ取りをする姫 1900 ノルウェー国立美術館 Photo:Nasjonalmuseet / Børre Høstland

 松本市美術館で、企画展「北欧の神秘 ―ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画」が開催されている。

 本展は、北欧の自然や神話に見られる神秘的な側面に着目し、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドの国立美術館が所蔵するコレクションのなかから、19世紀から20世紀初頭の北欧絵画を日本でまとめて展示する初の展覧会となっている。

 19世紀、それまでフランスやドイツといった大陸諸国の美術に範を取っていた北欧の画家たちは、ナショナリズムの高まりを背景に、次第に母国の自然や歴史、文化に高い関心を寄せるようになった。厳しい気候風土が生み出した自然の風景、古くから伝わる神話や民間伝承の物語、さらには近代化に伴い発展する都市景観が画家たちの手によって幻想的に表現され、北欧独自の絵画世界が花開いた。とくに1900年前後は北欧美術の黄金期と呼ばれ、ノルウェーの画家 エドヴァルド・ムンクをはじめとする画家たちが活躍した。

 選び抜かれた貴重な作品約70点を通して、北欧美術の知られざる魅力に触れてみてほしい。