EXHIBITIONS
滋賀県立美術館開館40周年記念
滋賀の家展
滋賀県立美術館で、開館40周年を記念した展覧会「滋賀の家展」が開催されている。
「滋賀県」という視点で「家」を考えてみると、おもしろいことがいくつも挙がってくる。例えば、1961年以降、日本を代表するいくつものハウスメーカーが県内にプレハブ工場を設置している。また、惜しくも2022年に解体された、黒川紀章設計の《中銀カプセルタワービル》(1972、現存せず)の「カプセル」は、米原市内の工場で制作されたものであった。その意味では(部分的にであれ)Made in Shigaの建築だったとも言える。そして、滋賀県は面積の半分を森林が、6分の1を琵琶湖が占めるという特徴的な地形ゆえ、多様な暮らしのかたちを見ることができる場所となっている。
本展は、1960年代の日本の住宅産業と滋賀県の強いつながりを示す事例から、現代建築家による最近のプロジェクトまでを、幅広く紹介する展覧会だ。パンフレット、模型、図面、写真といった、建築展ならではの資料だけでなく、家具や、建築家や施主のインタビュー映像なども展示。また、美術館の前庭やファサード近辺には、実際に入ることのできる小屋やくつろげる縁側も設置。
建築に専門的な関心を持つ人だけでなく、滋賀での暮らしについて関心を持つ人にとっても、興味深いものになるだろう。本展が、「滋賀の家」と、私たちの未来の生活や環境を考えるきっかけとなっている。
「滋賀県」という視点で「家」を考えてみると、おもしろいことがいくつも挙がってくる。例えば、1961年以降、日本を代表するいくつものハウスメーカーが県内にプレハブ工場を設置している。また、惜しくも2022年に解体された、黒川紀章設計の《中銀カプセルタワービル》(1972、現存せず)の「カプセル」は、米原市内の工場で制作されたものであった。その意味では(部分的にであれ)Made in Shigaの建築だったとも言える。そして、滋賀県は面積の半分を森林が、6分の1を琵琶湖が占めるという特徴的な地形ゆえ、多様な暮らしのかたちを見ることができる場所となっている。
本展は、1960年代の日本の住宅産業と滋賀県の強いつながりを示す事例から、現代建築家による最近のプロジェクトまでを、幅広く紹介する展覧会だ。パンフレット、模型、図面、写真といった、建築展ならではの資料だけでなく、家具や、建築家や施主のインタビュー映像なども展示。また、美術館の前庭やファサード近辺には、実際に入ることのできる小屋やくつろげる縁側も設置。
建築に専門的な関心を持つ人だけでなく、滋賀での暮らしについて関心を持つ人にとっても、興味深いものになるだろう。本展が、「滋賀の家」と、私たちの未来の生活や環境を考えるきっかけとなっている。