EXHIBITIONS
川俣正「Kawamata Tadashi: Works from Late ’80s to Early ’90s」
MISA SHIN GALLERYで、川俣正による個展「Kawamata Tadashi: Works from Late ’80s to Early ’90s」が開催されている。
川俣正は、世界各地の都市や公共空間に、木材などを使用したサイトスペシフィックなインスタレーションを制作し、既存の美術表現の枠組みを超えていく試みを実施してきた。
東京藝術大学在学中から木枠を使って展示空間自体を作品化する制作を始め、1982年に28歳の若さでヴェネチア・ビエンナーレに参加。ビエンナーレの同年に始めた「アパートメント・プロジェクト」では、美術館やギャラリーといったアートのためのスペースではなく、生活空間であるアパートや住宅を使って展示を行い、材料と人員を現地で調達、現地に滞在して制作、解体、そして一連の記録を残す川俣独自のかたちが提示された。その後、これら制作のプロセス全体を作品とみなす「ワーク・イン・プログレス」は40年以上にわたって続けられている。
川俣のプロジェクトは多くの人と協働して制作を行ういっぽうで、模型やレリーフ、ドローイングなどは、プロジェクトの実施に至るプロセスを内包して川俣自身が制作した。本展では、パリで計画されていたプロジェクトのため、1987年に制作されたレリーフ、1988年に京都、村野藤吾設計の飛燕荘で行われたプロジェクトのレリーフ、その当時制作を始めたファベーラ(ブラジルのスラム街の住宅)のスタディーとして1991年に制作されたプロトタイプの模型など、1980年代から1990年代に制作された作品を中心に展示。
川俣正は、世界各地の都市や公共空間に、木材などを使用したサイトスペシフィックなインスタレーションを制作し、既存の美術表現の枠組みを超えていく試みを実施してきた。
東京藝術大学在学中から木枠を使って展示空間自体を作品化する制作を始め、1982年に28歳の若さでヴェネチア・ビエンナーレに参加。ビエンナーレの同年に始めた「アパートメント・プロジェクト」では、美術館やギャラリーといったアートのためのスペースではなく、生活空間であるアパートや住宅を使って展示を行い、材料と人員を現地で調達、現地に滞在して制作、解体、そして一連の記録を残す川俣独自のかたちが提示された。その後、これら制作のプロセス全体を作品とみなす「ワーク・イン・プログレス」は40年以上にわたって続けられている。
川俣のプロジェクトは多くの人と協働して制作を行ういっぽうで、模型やレリーフ、ドローイングなどは、プロジェクトの実施に至るプロセスを内包して川俣自身が制作した。本展では、パリで計画されていたプロジェクトのため、1987年に制作されたレリーフ、1988年に京都、村野藤吾設計の飛燕荘で行われたプロジェクトのレリーフ、その当時制作を始めたファベーラ(ブラジルのスラム街の住宅)のスタディーとして1991年に制作されたプロトタイプの模型など、1980年代から1990年代に制作された作品を中心に展示。