ミュージシャン兼アーティストの
カールステン・ニコライが
市原で見せる、サイトスペシフィックなプロジェクト

美術・音楽・科学の領域を横断して活動し、ミュージシャン「アルヴァ・ノト」としても知られるドイツのアーティスト、カールステン・ニコライの個展が、市原湖畔美術館(千葉)にて開催される。日本国内の美術館では15年ぶりの個展。会期は3月18日〜5月14日。

カールステン・ニコライ unidisplay 2012 Photo by Axel Schneider Courtesy Galerie EIGEN + ART Leipzig/Berlin and Pace Gallery

 カールステン・ニコライは、1965年に旧東ドイツに生まれ、現在はベルリンを拠点として国内外で活動している。人間の知覚や光、音、自然現象の特性やパターンに注目し、美術・音楽・科学の領域を往来する作品を発表してきたほか、「アルヴァ・ノト」名義でミュージシャンとしても活動し、坂本龍一や池田亮司とコラボレーションも展開。近年では2011年に「横浜トリエンナーレ」、12年に「越後妻有アートトリエンナーレ」、14年に「札幌国際芸術祭」に参加するなど、国内でも多くの展覧会に参加している。

 本展の会場となるのは、アートフロントギャラリー(東京・代官山)が運営する、千葉・高滝湖畔の市原湖畔美術館。川口有子と鄭仁愉のユニットが設計を担当した特徴的な建築を生かし、展示空間に合わせてリモデルされた作品群を展示する。展覧会タイトルの「パララックス」とは、2つの異なる点から見ることで対象が異なって見える視覚効果(視差)の意。18メートルにおよぶプロジェクション作品や、吹き抜けを活かしたサウンドインスタレーションなど、日本未発表の作品を含む、6つのプロジェクトを発表する。

編集部

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