Insight 31　"卑近なものたち / something familiar"

　Yoshimi Artsで「Insight 31　"卑近なものたち / something familiar"」が開催されている。

「Insight」は、テーマに沿って取扱作家の作品を中心に展開する展覧会シリーズだ。31回目となる本展は、「卑近なものたち / something familiar」がテーマとなっている。

　既製品や廃物を転用するなどの方法で制作された作品が、風刺やユーモア、キッチュさを内包してしまうように、日常の卑近な生活空間やそこで使用されるオブジェとの関わりは、私たちに創造的な思考を与えてきた。

　また、手のひらにあるスマートフォンなどの新しいデバイスの登場により、個人や小さなグループがSNSなどから発信する様々な情報が、世の中の人々に大きな影響を与えている状況も少なくはない。

　本展の出展作家は、レイチェル・アダムス、上出惠悟、笹川治子、佐藤克久、西山美なコ。彼らは、それぞれのメディアに深い造詣があり、美術史を踏まえながらそれらを拡張する作品を制作。会場で、各作品の「卑近なものたち」に注目してみてほしい。