EXHIBITIONS

International Dialogue

2024.05.18 - 06.09, 2024.05.18 - 06.23

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 biscuit gallery(渋⾕)、biscuit gallery karuizawa(軽井沢)で、「International Dialogue」が開催されている。

 本展では、キュレーター・Jens Petersenの協力のもと、日本人作家と海外作家の「対話」を、展示を通して紹介。本展に寄せて、Jens Petersenは次のように語っている。

「私たちは、人類が科学とヒューマニズムを拒絶する時代に生きている。権力者たちは人為的な気候変動に対する適切な対策を講じることができず、抑圧と暴力がさらなる暴力を生むだけだということを理解していない。価値観の異なるグループ間の二極化は拡大し、知性にもとづく議論は無視される。
 このような状況では、異なる背景を持つ人々が交流し、知り合うことができる場を育てることが不可欠である。アート界は、あらゆる声を歓迎し、新しいアイデアを探求し、現状に挑戦すべきである。
 本展では、4人の日本人アーティストと4人の外国人アーティストがそれぞれ対になっている。どの組み合わせも、表現形式、メディア、スタイル、モチーフ、動機など共通点がある。目的は、それぞれの作品のあいだに対話を生み出すこと。多様性が出会うとき、私たちは何を学ぶことができるのか。異なる文化的背景を持つアーティストたちは、同じような問いにどのようにアプローチするのか。biscuit gallery 渋谷の3フロアと軽井沢のスペースは、対となる作品が対話するための4つの異なる場を提供する。
 渋谷の1階では韓国と日本の糸の会話があり、2階では東京の表情豊かな具象絵画がメキシコの同志を迎え、最上階ではスウェーデンと九州の抽象絵画が哲学的な議論を交わす。軽井沢のギャラリーでは、山形と台湾の風景画が思い出を語りあう。
 筆跡と色彩がどのように共鳴しあうかを観察する。曖昧に描かれた人物の微かなささやきに耳を傾ける。つながりあうテキスタイルの温もりを感じる。そして、すべての人間が同じレベルで分かりあおうとする世界を想像してみよう」(展覧会ウェブサイトより)。

 参加作家は、biscuit gallery(渋⾕)に、イ・ソンウン、河本蓮大朗、エリザベス・イバラ、那須佐和子、ハンナ・セレケ・コリーン、Mモト。biscuit gallery karuizawa(軽井沢)に、フ・ニン、後藤拓朗。