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EXHIBITIONS

大川美術館コレクションによる 20世紀アートセレクション ―ピカソ、ベン・シャーンからポップ・アートまで

2024.06.09 - 08.18

モーリス・ユトリロ 花 1940

 宇都宮美術館で「大川美術館コレクションによる 20世紀アートセレクション ―ピカソ、ベン・シャーンからポップ・アートまで」が開催される。

 20世紀は二度の世界大戦や経済成長を背景に、人々の生活や価値観が大きく揺り動かされた激動の時代であった。美術においても芸術家たちは従来の価値観に縛られない作品を次々と生み出した。20世紀初頭にキュビスムが創始され、第一次世界大戦後のパリには多くの芸術家が集い、エコール・ド・パリ、シュルレアリスムといった新しい潮流が誕生していく。

 第二次世界大戦後には戦後復興を成し遂げたアメリカに芸術の中心地が移る。社会情勢を見つめたアメリカン・シーンの芸術家や、アメリカで学んだ日本人の芸術家たち、そして日用品を主題としたポップ・アートの芸術家が多彩な作品を制作した。

 本展では、大川美術館(群馬県桐生市)が所蔵する20世紀アートのコレクションから、モーリス・ユトリロ、パブロ・ピカソ、ベン・シャーン、アンディ・ウォーホルらの逸品を厳選して展示し、20世紀美術の多様な芸術の様相を紹介。

 自らを「サラリーマン・コレクター」と称した大川栄二は、週刊誌の表紙絵を蒐集することから芸術の虜になった。以降、約40年にわたり国内外の美術品を蒐集し大川美術館の礎となるコレクションを形成。会場で、個人コレクションにみる20世紀アートの名品の数々に触れてみてほしい。