EXHIBITIONS
飯田善國の版画と《彫刻噴水・シーソー》
町田市立国際版画美術館で「飯田善國の版画と《彫刻噴水・シーソー》」が開催される。
本展では、彫刻家・飯田善國(いいだ・よしくに、1923〜2006)の版画の世界と、芹ヶ谷公園に設置された飯田による野外彫刻「彫刻噴水・シーソー」の魅力を紹介。
飯田善國はステンレスとロープを組み合わせた彫刻や動く野外モニュメント「ミラーモビール」など、新しい表現に挑戦した彫刻家だ。同館が位置する芹ヶ谷公園を知る人にとっては、子供の水浴び場として親しまれている園内の「虹と水の広場」の《彫刻噴水・シーソー》(1989)の作者というイメージが浸透している。
飯田は1946年の復員後に芸術家を志し、慶應義塾大学を経て東京芸術大学で油彩画を学んだ。1956年にヨーロッパ留学した後に彫刻に転じ、1960年代後半からは周囲の環境を映しながら動くステンレスやスチール製の彫刻で独自の世界を確立した。1970年代以降は日本国内外の公共彫刻を手がけ、文学的才能も発揮し多方面で活躍している。
本展では、飯田の版画の世界として、ウィーン留学時代の1958〜59年に手がけた銅版画や、詩人・西脇順三郎とのコラボレーションで生まれた『クロマトポイエマ』(1972年)、『うしなわれないことば』(1994)など約30点の版画作品を展示する。さらに《彫刻噴水・シーソー》に着目し、飯田による構想時のドローイングや設置時のエンジニアリングの工夫、昨年行った改修工事の様子を紹介。飯田が手がけた野外モニュメントのうち、現役で動いている最大級のものである本作を通じて、「動く彫刻」の秘密に迫る。
本展では、彫刻家・飯田善國(いいだ・よしくに、1923〜2006)の版画の世界と、芹ヶ谷公園に設置された飯田による野外彫刻「彫刻噴水・シーソー」の魅力を紹介。
飯田善國はステンレスとロープを組み合わせた彫刻や動く野外モニュメント「ミラーモビール」など、新しい表現に挑戦した彫刻家だ。同館が位置する芹ヶ谷公園を知る人にとっては、子供の水浴び場として親しまれている園内の「虹と水の広場」の《彫刻噴水・シーソー》(1989)の作者というイメージが浸透している。
飯田は1946年の復員後に芸術家を志し、慶應義塾大学を経て東京芸術大学で油彩画を学んだ。1956年にヨーロッパ留学した後に彫刻に転じ、1960年代後半からは周囲の環境を映しながら動くステンレスやスチール製の彫刻で独自の世界を確立した。1970年代以降は日本国内外の公共彫刻を手がけ、文学的才能も発揮し多方面で活躍している。
本展では、飯田の版画の世界として、ウィーン留学時代の1958〜59年に手がけた銅版画や、詩人・西脇順三郎とのコラボレーションで生まれた『クロマトポイエマ』(1972年)、『うしなわれないことば』(1994)など約30点の版画作品を展示する。さらに《彫刻噴水・シーソー》に着目し、飯田による構想時のドローイングや設置時のエンジニアリングの工夫、昨年行った改修工事の様子を紹介。飯田が手がけた野外モニュメントのうち、現役で動いている最大級のものである本作を通じて、「動く彫刻」の秘密に迫る。