野村恵子「Naked Flowers」

　コミュニケーションギャラリーふげん社で、野村恵子による個展「Naked Flowers」が開催されている。

　野村恵子は、兵庫県神戸市生まれの写真家で、2020年から沖縄を拠点として活動している。大阪ビジュアルアーツ専門学校を卒業後に渡米し、LAやSanta Feで写真を学んだ。1999年に初の写真集『DEEP SOUTH』（リトルモア）を発表して以降、女性のポートレートや、街、空、海、山などの風景をおもな被写体に、自らの感覚や記憶や感情を刻みつけるように撮影した、エモーショナルな表現が高く評価されてきた。2019年には、信州・小谷村を舞台にした写真集『Otari-Pristine Peaks 山霊の庭』で林忠彦写真賞を受賞。

　本展では、2021〜23年まで、アーティスト・レジデンスで訪れたポーランドとスペイン、台湾で撮影したヌードポートレートを中心に、約30点を展示。また本展にあわせて、スペインで撮影した作品をまとめた大判ZINE『Naked Flowers』（私家版）も発売。