EXHIBITIONS

企画展

プリズムー見えない光を捉えるアート

2024.04.27 - 06.23

立花江津子 芸術の曙 1983 撮影:森山雅智

 姫路市立美術館で、企画展「プリズムー見えない光を捉えるアート」が開催されている。

 私たちの周囲に存在する光は、人間の目に明るさを感じさせ、心を明るくさせ、生活に様々な恩恵をもたらしてくれるが、実体としてとらえることはできない。プリズムを通して屈折、分散した光が虹光を生み出すように、私たちは何かを介して光をとらえ、その諸相を知ることができる。目に見えないものを何とか自分なりに理解し、実感しようとすることは、人間が太古の昔から連綿と続けてきたことであり、アートもそういった営みのひとつであるのかもしれない。

 本展では、現象としての光だけではなく、メタファーとしての光、そして光によってもたらされるもの。闇、影、時間、宇宙などという「光」についての多様な表現を、姫路市立美術館のコレクションをベースに紹介。そしてこれらの作品を通して、光、アートについて考えるものとなっている。