EXHIBITIONS

生誕1250年記念特別展

空海 KŪKAI ― 密教のルーツとマンダラ世界

2024.04.13 - 05.12, 2024.05.14 - 06.09

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 奈良国立博物館で、空海の生誕1250年を記念した展覧会「空海 KŪKAI ― 密教のルーツとマンダラ世界」が開催される。

「虚空尽き、衆生尽き、涅槃尽きなば、わが願いも尽きなん(この世のすべての物が消滅し、仏法の世界が尽きるまで、私は人々が救われることを願い続ける)」。(『性霊集』巻第八)

 衆生救済を願った空海が人々を救うためにたどり着いたのは密教であった。空海は中国・唐にわたり、師匠の恵果(けいか)から密教のすべてを受け継いだと言われている。

 本展では、密教がシルクロードを経由し東アジア諸地域、そして日本に至った伝来の軌跡をたどることにより、空海が日本にもたらした密教の全貌を解き明かす。また、多数の仏像や仏画により、空海が「目で見てわかる」ことを強調した密教の「マンダラ空間」を再現するとともに、各地で守り伝えられてきたゆかりの至宝を一堂に展示し、空海と真言密教の魅力を紹介する。