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館野二朗写真展 「奄美 ゲニウス・ロキ」

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 キヤノンオープンギャラリー1で、館野二朗による写真展 「奄美 ゲニウス・ロキ」が開催されている。

 館野は1975年東京生まれ。若い頃からバックパッカーの旅やフライフィッシングを通して自然と向き合い、手付かずの自然美にインスピレーションを受け、2000年頃から創作活動を開始。独創的な視点と撮影技術から生み出される想像を超えた現実風景は、見る人誰ものイマジネーションを刺激する。

 近年館野は、奄美大島をテーマに精力的に活動。2016年に初めて奄美を訪れた館野は、はじめは南国ならではの美しい絶景を撮影していたが、亜熱帯地域特有の海と森、そしてその地で暮らす人々の姿を見ていくうちに、ありふれた風景のなかにも特別な魅力を感じるようになる。その後ライフワークとして何度も奄美を訪れ、日が暮れたあとの残光に照らされる島の影や、光の裏側で揺れる植物など何気ない風景を写し撮るうちに、館野は土地に宿る精霊「ゲニウス・ロキ」のような存在を感じ取るようになったという。

 人間の手を入れられることなく島の自然がそのままの姿で存在していることに魅了され、奄美の「ゲニウス・ロキ」を探す旅を続ける館野が、独自の視点で奄美をとらえた写真作品22点、映像作品1点を紹介。