EXHIBITIONS

増山士郎 「世界の果てで、動物と対話する」

2024.01.20 - 02.25
 CAI03で、増山士郎による個展 「世界の果てで、動物と対話する」が開催されている。

 増山は、紛争地帯としても知られる北アイルランドのベルファストで、唯一の在住日本人のビジュアルアーティストとして、2010年から活動。2011年の東日本大震災以降、世界各国で急速に進むグローバリゼーションや、これまでの日本や西欧での現代生活様式に対し、疑問を抱くようになった。

 そうしたなか、増山が行なっている動物のプロジェクトは、世界各地を旅しながら様々な国で現地のコミュニティや人々を巻き込み実現され、そのすべてがそれぞれの国における社会や政治の状況を踏まえて実現された、批評性やユーモアに富んだ作品となっている。

 本展は、「札幌国際芸術祭 SIAF 2024」の公募プロジェクトとして、初公開となる2点の新作、「ジャコウウシのために、角カバーを編む」、インドでは神聖な動物とされる象とともに実現した 「群盲象を評す」を含め、増山が世界各地でこれまで実現してきた動物のプロジェクト計8点をまとめた回顧展となっている。