EXHIBITIONS

帝国ホテル2代目日本館100周年 フランク・ロイド・ライト展 世界を結ぶ建築

帝国ホテル二代目本館 第2案 横断面図 ©The Frank Lloyd Wright Foundation Archives (The Museum of Modern Art | Avery Architectural & Fine Arts Library, Columbia University, New York)

 パナソニック汐留美術館で「帝国ホテル2代目日本館100周年 フランク・ロイド・ライト展 世界を結ぶ建築」が開催されている。

 アメリカ近代建築の巨匠であるフランク・ロイド・ライト(1867〜1959)は、アメリカの落水荘やグッゲンハイム美術館の建築で知られている。そのほかライトは、「帝国ホテル二代目本館(現在は博物館明治村に一部移築保存)」や「自由学園明日館」も手がけており、日本にゆかりある建築家のひとりだ。とくに1923年の関東大震災の日に落成した帝国ホテル二代目本館は、その災禍を生き延びたことでも評価されている。

 2012年にはフランク・ロイド・ライト財団から図面をはじめとする約5万点の資料がニューヨーク近代美術館とコロンビア大学エイヴリー建築美術図書館に移管。建築のみならず、芸術、デザイン、著述、造園、教育、技術革新、都市計画といった、ライトの広範な視野と知性を明るみにする調査研究が現在も続けられている。本展ではそのような近年の研究成果を踏まえ、多様な文化と交流し先駆的な活動を展開したライトの姿を、帝国ホテルを基軸に明らかにするものとなる。