EXHIBITIONS
原田郁 個展「In the Window」
アートフロントギャラリーで、原田郁による個展「In the Window」が開催されている。
原田は1982年山形県生まれ。2007年東京造形大学大学院美術専攻領域絵画科を修了した。自ら創造する3Dの仮想世界を拡張しながらその世界の場面を切り取り、2Dの絵画として表現するという独特なコンセプトを持つ。歴史的に「窓」に例えられる絵画を、PCディスプレイが現代の窓であるととらえ直し、09年頃よりシミュレーションペインターとして活動を始める。
バーチャルリアリティの世界観が身近に感じられる近年、仮想と現実の両世界の相互関係をより明快に示す現代の表現方法として制作を進める原田は、コンセプトを崩すことなく自身の仮想世界を断片的に切り取り続け、時にはやや即物的に絵画という形式で見せる展示構成を繰り返してきた。そのいっぽうで、絵画としての窓のなかに見える世界は、その時々の作家の心情やライフステージを内包したナラティブな表現でもある。
本展において、原田は窓のなかに描かれた自身の世界を短い物語のように(あるいは風景画として)散文的な詩のように(あるいは抽象画として)これまで通りに切り取って見せている。しかしその作品の見え方は大きく変わり、その絵画を窓とし、その窓の向こう側を意識したものへと変化した。原田が伝えたい世界をそれぞれの作品という窓を通してみることのできる展覧会となっている。
原田は1982年山形県生まれ。2007年東京造形大学大学院美術専攻領域絵画科を修了した。自ら創造する3Dの仮想世界を拡張しながらその世界の場面を切り取り、2Dの絵画として表現するという独特なコンセプトを持つ。歴史的に「窓」に例えられる絵画を、PCディスプレイが現代の窓であるととらえ直し、09年頃よりシミュレーションペインターとして活動を始める。
バーチャルリアリティの世界観が身近に感じられる近年、仮想と現実の両世界の相互関係をより明快に示す現代の表現方法として制作を進める原田は、コンセプトを崩すことなく自身の仮想世界を断片的に切り取り続け、時にはやや即物的に絵画という形式で見せる展示構成を繰り返してきた。そのいっぽうで、絵画としての窓のなかに見える世界は、その時々の作家の心情やライフステージを内包したナラティブな表現でもある。
本展において、原田は窓のなかに描かれた自身の世界を短い物語のように(あるいは風景画として)散文的な詩のように(あるいは抽象画として)これまで通りに切り取って見せている。しかしその作品の見え方は大きく変わり、その絵画を窓とし、その窓の向こう側を意識したものへと変化した。原田が伝えたい世界をそれぞれの作品という窓を通してみることのできる展覧会となっている。