EXHIBITIONS

<特別展>漆壺斎と勝軍木庵―花開く松江の漆文化―

松江歴史館 企画展示室
2023.10.20 - 12.10

勝軍木庵光英作 菊蒔絵棗 京都国立博物館蔵

 松江歴史館で 「<特別展>漆壺斎と勝軍木庵―花開く松江の漆文化―」が開催されている。

 初代・小島漆壺斎(こじましっこさい、?〜1830)は、松江藩松平家7代藩主松平治郷(不昧)に取り立てられ、号を与えられた塗師。代々漆芸を家業とする小島家の作品は、品格のある塗りと蒔絵に特徴があり、全国でも高く評価されている。なかでも初代漆壺斎の手掛けた茶道具は、不昧の美意識を伝える品として各地で大事に伝えられている。

 勝軍木庵光英(ぬるであんみつひで、1802〜71)は、松江藩松平家9代藩主松平斉貴のお抱え蒔絵師。光英は、豪華な高蒔絵を得意とし、棗、香合、印籠、硯箱、文台などの作品を多く残している。

 本展では、出雲の名工として名高い両者の作品を紹介し、松江藩の漆芸文化を振り返る。