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EXHIBITIONS

スミソニアン国立アジア美術館の名宝~高精細複製品による里帰り~

大本山建仁寺 本坊
2023.10.13 - 11.03

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 大本山建仁寺 本坊で 「スミソニアン国立アジア美術館の名宝~高精細複製品による里帰り~」が開催されている。

 スミソニアン国立アジア美術館は、同館の100周年の記念展の一環として、キヤノン株式会社および京都文化協会と提携し、本展を開催。京都最古の禅寺であり、俵屋宗達の 「風神雷神図屏風」を所蔵することでも知られる大本山の建仁寺で、同館所蔵の作品から19点の高精細複製品を展示している。

 高精細複製品が展示される本展では、オリジナルの日本美術の作品では不可能なガラスケース無しの展示や、自然光のなかでの作品鑑賞が可能となっている。

 このプロジェクトでは、高度な撮影・印刷技術と、伝統工芸師による金箔や表装などの伝統工芸の匠の技を組み合わせ、同館所蔵の重要な作品の高精細複製品を制作している。日本の掛軸や屏風の複製品のほか、直近では、「紅葉に流水・山景図屏風」(池田孤邨)、「扇面散図屏風」(俵屋宗達)、「四季花木草花下絵山水図押絵貼屏風」(狩野元信)の3点について、高精細複製品を制作。いずれも、12色の顔料インクを搭載した大判インクジェットプリンターで出力し、さらに京都の伝統工芸士が金箔などを用いた装飾を施し、屏風や掛け軸に仕立てることで、オリジナルの文化財を忠実に再現している。

 また、これまでに制作し、日本国内で様々に活用されてきた 「松島図屏風」(俵屋宗達)や 「群鶴図屏風」(尾形光琳)などの琳派の名品に加え、同館が世界一の規模を誇る葛飾北斎の肉筆画の高精細複製品も多く公開されている。