EXHIBITIONS
加山又造と継承者たち―新たな地平を求めて―
浜松市秋野不矩美術館で 「加山又造と継承者たち―新たな地平を求めて―」が開催されている。
2015年に同館で開催された加山又造展は好評を博した。今回はその精神を引き継ぐ6名の作家たち、中野嘉之、米谷清和、松谷千夏子、菅原健彦、市川裕司、吉澤舞子と加山が競演する展覧会となっている。
加山は、1927年に京都に生まれ東京美術学校(現東京藝術大学)に学び、1950年第2回創造美術春季展に初入選、その後創造美術が新制作協会、創画会へと変遷するとともに、発表を続け常に革新的な作品を生み出したほか、多摩美術大学・東京藝術大学で後進の育成にも力を注ぎ、1997年文化功労者顕彰、2003年文化勲章を受章した。
第二次世界大戦での敗戦を契機として、改めて 「日本画とは何か」が問い直されることになる。戦後発表を開始した加山はそれに直面せざるを得ない世代であった。多摩美術大学で直接に指導を受けた中野、米谷や、次世代の松谷、菅原は師の抱える問いを引き受けながら新しい表現を開拓した。吉沢と市川はその師を介して加山の直面した日本画の課題を展開させ、それぞれ独自の世界を切り拓いている。出品された作品を通して、戦後日本画の抱えた課題と、それに作家たちがいかに対応したのか紹介する。
2015年に同館で開催された加山又造展は好評を博した。今回はその精神を引き継ぐ6名の作家たち、中野嘉之、米谷清和、松谷千夏子、菅原健彦、市川裕司、吉澤舞子と加山が競演する展覧会となっている。
加山は、1927年に京都に生まれ東京美術学校(現東京藝術大学)に学び、1950年第2回創造美術春季展に初入選、その後創造美術が新制作協会、創画会へと変遷するとともに、発表を続け常に革新的な作品を生み出したほか、多摩美術大学・東京藝術大学で後進の育成にも力を注ぎ、1997年文化功労者顕彰、2003年文化勲章を受章した。
第二次世界大戦での敗戦を契機として、改めて 「日本画とは何か」が問い直されることになる。戦後発表を開始した加山はそれに直面せざるを得ない世代であった。多摩美術大学で直接に指導を受けた中野、米谷や、次世代の松谷、菅原は師の抱える問いを引き受けながら新しい表現を開拓した。吉沢と市川はその師を介して加山の直面した日本画の課題を展開させ、それぞれ独自の世界を切り拓いている。出品された作品を通して、戦後日本画の抱えた課題と、それに作家たちがいかに対応したのか紹介する。