Life is beautiful : 衣・食植・住 「植物が命をまもる家となり、命をつなぐ食となる」

　GYRE GALLERYGALLERY / GYREで、料理人の野村友里とThe Little shop of Flowersの壱岐ゆかりによる展覧会「Life is beautiful : 衣・食植・住 『植物が命をまもる家となり、命をつなぐ食となる』」が開催歳されている。

　野村は料理人として活動している。2012年にrestaurant eatrip（原宿）を、19年11月にeatrip soil（表参道）をオープン。生産者、野生、旬を尊重し、料理を通じて食のもつ力、豊かさ、美味しさを伝えることを目的に活動を続けている。

　壱岐は、花の持つ色の豊かさに魅せられ、2010年にThe Little Shop of Flowers／リトルをスタートする。19年にThe Little Bar of Flowers（渋谷）をオープン。人の気持ちを花に「翻訳」する花屋として活動しながら、廃棄花を染料にし、花の持つ色素と効能を、暮らしのギフトに落とし込む。

　本展は2021年11月に開催された「衣・食植」展につづく、「食植・住」をテーマとした展覧会となっている。命あるものを扱う日々のなかで、野村と壱岐の探求はあらゆる生物の循環をもたらす土へと向かうようになった。またパンデミック、気候変動、否応なく変化していく環境のなかで、野村と壱岐はほんとうに安心できる「住=居場所」はどこにあるのだろうという問いと向き合うようになる。

　本展覧会では、茅葺き職人の相良育弥との出合いから、かつての日本の住まいにさまざまに生かされていた植物、稲（米）を再発見するプロセスを展示する。