EXHIBITIONS

第48 回企画展 「はじめて知る銭湯」

会場風景

銭湯ペンキ絵(画:田中みずき)

 とらや 東京ミッドタウン店ギャラリーで、企画展 「はじめて知る銭湯」が開催されている。

 銭湯は、日々のささやかな息抜きやコミュニケーションの場として親しまれてきた。年々数は減っているが、昭和レトロでエモーショナルな佇まいが映画の舞台になったり、併設されるサウナがブームになったりするなど、若い世代にも興味を持たれているという。流行の発信地にできる商業施設に、銭湯が誘致されるケースもあり、ますます話題を集めている。しかしそのいっぽうで、実際に昔ながらの銭湯に入ったことがある人は、そう多くはないかもしれない。

 本展では「銭湯はいつからあったのか」「季節ならではの湯」など、歴史や楽しみ方を解説する。実際に銭湯を取材し、「銭湯の一日」や「公共の場としての役割」についても探り、基本のキである、銭湯の入り方もあらためて紹介する。なお、全国に数人しかいない絵師の一人である田中みずきによる本展示オリジナルの銭湯ペンキ絵も展示。長さ約3メートルの布に転写した富士山を眺めて、入浴気分を味わうことができる展示となっている。