NBHD TAKU OBATA

　オン・サンデーズ&ライトシード・ギャラリーで、小畑多丘と「NEIGHBORHOOD」とのコラボレーションを記念した展覧会「NBHD TAKU OBATA展」が開催されている。

　小畑は1980年埼玉県生まれ。2006年に東京藝術大学美術学部彫刻学科を卒業し、08年同大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻を修了した。「B-BOY（ブレイクダンサー）」の木彫を軸に、ドローイングや版画など平面作品の制作を行なっている。自らもブレイクダンサーとして活動し、99年にヒップホップチーム「UNITYSELECTIONS」を、07年に「HIPHOP 戦隊 B-BOYGER」を結成。ブレイクダンスの経験を生かしてその技術や躍動を表現に取り入れ、台座のない木彫による人体と衣服の関係性や、「B-BOY」の彫刻を端緒に生まれる空間の変質を追求することで、緊張感と迫力にあふれる作品を展開している。

　小畑はNEIGHBORHOODとのコレクションのために、100点以上におよぶドローイングを制作。彫刻という一般には「立体」とみなされるメデイアを、動きや物体の存在への思考を深めることで平面作品として展開し、その過程で見出されたアイデアを大胆に用いた新たなシリーズを制作した。本展では、コラボレーション用に制作されたドローイング原画や限定版スタチューをはじめ、メインモチーフとしてフィーチャーされている3Dイメージの展示を行う。