EXHIBITIONS

Yukari Nishi with magma「Index ♯7」

2023.08.19 - 09.17
 Gallery COMMONで「Yukari Nishi with magma『Index ♯7』」が開催されている。本展では、西祐佳里とアーティストユニットmagmaのコラボレーションによる展覧会として「Index ♯7」を開催する。

  西は1978年香川県生まれ、兵庫県在住。京都芸術大学(元・京都造形芸術大学)デザイン学科を卒業後、絵画技法を独学で学び、2004年から国内外のギャラリーやアートフェアで絵画やミクストメディア作品を発表してきた。西は制作において、自身が撮り溜めた写真や古い雑誌の切り抜き、インターネット上の画像などから採取した素材をストックし、下絵としてそれらをデジタルコラージュしたものを、アクリル絵具を使いキャンバスに描き起こす。このプロセスを西は「コラージュ療法」に例えるようになった。西は自身の作品について以下のように述べている。

「作品のモチーフには『食べ物』『与える人』『抱えられたもの』『対になった子供や人、動物』といった表現が多くなり、子育ての影響がどんどん色濃くなってきている。限られたモチーフを多用している ことが、視野がどんどん狭くなって孤立していく様子を暗示しているように思える。また、息苦しさと多幸感が入り混じった世界観がこの時期から続いているように感じる」。

 magmaは杉山純と宮澤謙一によるアーティストユニット。廃材や樹脂、電動器具などを組み合わせつくりだす独自の世界観で、作品制作にとどまらず家具やプロダクト、空間演出ディレクション・制作まで幅広く手がける。magmaの作品は、ヴィンテージ・アメリカンテイストを持ち合わせると同時に、日本のコレクター文化も想起させ、西の西洋的なモチーフを日本的視点から補完する作品となっている。magmaは西との共通点について、「私たちがまだ生まれる前の、体験できなかった時代にあった気持ちの豊かさ、未来への希望のようなものが制作のベースにあるのではないかと」と述べている。

「Index ♯7」では、西祐佳里の新作ペインティング19点と、西とmagmaのコラボレーションによる立体作品のシリーズを発表する。