Reminiscence

　Galerie Supermarktで、パリ出身のアーティスト、ビクター・タケル（Victor Takeru）による個展「Reminiscence」が開催されている。

　ビクターは1998年フランス生まれ。フランスと日本の血を引きつぐビクターはパリで育ち、21歳で初めて東京に移住する。それ以降、日本特有の文化を⾃⾝の作品に取り込み、フランスと日本のカルチャーを融合させた作品を制作するようになる。

　ビクターは、⽂化的アイデンティティの複雑さや様々な⽂化的視点に対する理解への重要性を絵画を通して実践している。伝統と現代、フランスと⽇本、個⼈的なものと普遍的なものを対⽴的に融合させ、アートの表現⼒が⼈々を結びつける⼒を⽰している。多様な⽂化的要素を組み合わせ、新しい世界をつくり出すことで、鑑賞者に⽂化交流や創造的なコラボレーションによって⽣み出される美しさを想起させる。

　本展では、親密な人物との記憶や日常の出来事をポップで鮮やかに描き、文化的多様性の美しさを鑑賞者に提示する。