ジャコメッティ美術館・学校、パリに2026年開館へ

ジャコメッティ財団は、2026年にフランス・パリの旧アンヴァリッド駅の歴史的建造物をリノベーションし、ジャコメッティ美術館・学校を創設すると発表した。

アルベルト・ジャコメッティ (C)getty images

 20世紀を代表する彫刻家・画家のアルベルト・ジャコメッティ(1901〜66)。その美術館と学校が、2026年に誕生する。

 発表したのは、ジャコメッティ作品の保護や普及を行う公益財団法人「ジャコメッティ財団」。同財団によると、新たな美術館と学校は、1900年に開業したフランス・パリの旧アンヴァリッド駅の歴史的建造物を引き継ぐかたちで創設される予定だという。建築は、フランス国立図書館などを手がけてきた世界的建築家のドミニク・ペローが担当する。

 この施設は、ジャコメッティ作品を展示する美術館と、様々な分野の展示スペース、そして誰にでも開かれたアートスクールで構成。美術館では、石膏やブロンズの彫刻、絵画、素描、装飾品など、ジャコメッティの作品数百点を常設展示する予定だという。財団のアーカイヴやピクチャーライブラリーも公開されるほか、現在はパリ市内にあるジャコメッティのアトリエもこの美術館に内包される。

 また美術館と結びついた学校では、美術と工芸、プロとアマチュアの垣根を越えて、「芸術に対する独自のアプローチ」を提供するという。

 そのほか緑豊かな中庭やカフェ、レストラン、ブックショップ、コンセプトショップなどが盛り込まれる予定のジャコメッティ美術館・学校。その開館がいまから待ち遠しい。

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