MOTコレクション　被膜虚実／特集展示　横尾忠則―水のように／生誕100年　サム・フランシス

　東京都現代美術館で「MOTコレクション 被膜虚実／特集展示 横尾忠則―水のように／生誕100年 サム・フランシス」展が開催される。

　東京都現代美術館では、戦後美術を中心に近代から現代にいたる約5700点の作品を収蔵しており、会期ごとに様々な切り口を設けて現代美術の持つ魅力の発信を行なっている。

　1階では、前会期の展示から一部作品を展示替えし「被膜虚実」展を開催する。新規収蔵した三上晴子の作品を起点に、石原友明、平川典俊、ホンマタカシ、開発好明、加藤美佳、名和晃平、百瀬文、潘逸舟、トーマス・デマンド、方力鈞ほかによる多種多彩な作品をたどりながら、そこに見られる身体観の移ろいと生への眼差しに着目した展示となっている。また1988年にヴェネチア・ビエンナーレ（アペルト部門）に出品された石原友明の大作インスタレーション《約束》も展示。

　3階では「特集展示　横尾忠則―水のように」と題し、2021年の同館での個展を機に収蔵された作品を中心に、絵画とグラフィック作品約70点を紹介する。「水」の表現に着目しながら、「水のように」様々にかたちを変えていく横尾の軌跡をたどる展示となっている。あわせて、横尾とゆかりの深い作家として、アンディ・ウォーホルやトム・ウェッセルマン、デイヴィッド・ホックニー、ジャスパー・ジョーンズの作品も展示。常設展示されている宮島達男の一室にも横尾作品を展示する。

　同じく3階では、今年生誕100年を迎えたサム・フランシスの大きな絵画のシリーズも展覧する。