CADAN有楽町でTHE CLUBによる「抽象」がテーマのグループ展が開催。サム・フランシス、猪瀬直哉、ジャッキー・サコッチオらの作品が集結

 一般社団法⼈日本現代美術商協会(CADAN)のギャラリースペース「CADAN 有楽町」で、THE CLUBによる「抽象」をテーマとしたグループ展「Expanding Abstraction – 抽象のかたち」が開催される。会期は11月25日〜12月13日。

サム・フランシス Untitled 1958 紙に水彩、アクリルガッシュ 68.0×100.2cm

 一般社団法⼈日本現代美術商協会(CADAN)のギャラリースペース「CADAN 有楽町」で、GINZA SIXに店舗を構えるTHE CLUBによるグループ展「Expanding Abstraction – 抽象のかたち」が開催される。会期は11月25日〜12月13日。

 今回の展覧会でピックアップされるのは、アメリカの抽象表現主義が現代の美術に至るまでつねに進化を続けた、「抽象」に連なる絵画を描く6名の作品だ。

ジャッキー・サコッチオ Portrait (Near Miss) 2018 リネンに油彩 144×114cm

 抽象表現主義初期の理念を受け継ぎ、20世紀を代表する画家のひとりとなったサム・フランシスや、新世代の抽象画家として現在活躍するニューヨーク在住のジャッキー・サコッチオ。さらに具象と抽象を絵画のうえで展開させる若手日本人アーティスト、猪瀬直哉の作品も展示される。

猪瀬直哉 RGB stairs 2020 パネルに油彩、アクリル 25.5×18cm
猪瀬直哉 RGB stairs 2020 パネルに油彩、アクリル 25.5×18cm

 さらに、ブラジル人アーティストのミラ・シェンデルによる言葉のコラージュ、黒田泰蔵とエトレ・スパレッティによる、精神的な抽象世界が現れた作品も並ぶ。

 多様な文化が交わる現代において、国籍も世代も異なる作家たちが描いた「抽象」の海外が一堂に介する展覧会だ。

編集部

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