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EXHIBITIONS

レギーネ・シューマン「サイレント・チェンジ」

2023.04.01 - 05.20

レギーネ・シューマン Tower Grooves Rainbow Tokyo 2023 © Regine Schumann

レギーネ・シューマン Tower Grooves Rainbow Tokyo 2023 © Regine Schumann

レギーネ・シューマン カラーミラー・ソフト・フルオ・ダブルフレーム・ロサンゼルス 3&4 2022年 © Regine Schumann

 タグチファインアートで、レギーネ・シューマンの個展「サイレント・チェンジ」展が開催される。

 シューマンは1961年ドイツのゴスラー生まれ。ブラウンシュワイク美術大学で絵画を学び、1989年にロラント・デルフラーからマイスターシューラリン資格を取得。2000年にはノルトライン・ヴェストファーレン州の奨学金を得て日本に滞在し、現在はケルンを拠点に活動している。ヨーロッパ、アメリカで発表を重ね、シュパルカッセ銀行、ライン州立美術館、ケルン応用芸術美術館など数多くの企業、美術館に作品が収蔵されるなど注目されている。

 シューマンは、製造業者との共同研究によって産み出された蛍光顔料を混入させたオリジナルのアクリル板を使用し、絵画とオブジェとの中間領域に位置する作品を制作。ドナルド・ジャッド、ラリー・ベル等に続くミニマリストとして、単純で幾何学的な形態や色彩への還元を表現言語とするいっぽうで、マーク・ロスコ等の抽象表現主義絵画のような、空間に色彩とエネルギーを放つ作品を志向している。そして、その作品はダン・フレイヴィン、ジェームズ・タレル等が開拓したライト・アートにも影響を与えている。

 本展では日本で初めて自立する作品を展示。それにあわせ、自立するエディション作品も出品予定。人工的・工業的な素材や単純な形態を用いながらも、どこか遊戯的な側面や詩 的な叙情性をも併せ持つレギーネ・シューマンの3度目の個展に注目してほしい。