ポーラ美術館は、これまで西洋絵画や日本の洋画などのコレクションを中心に展示を行ってきたが、今年開館15周年を迎えるのを機に現代美術の作家を紹介するスペースを新設する。
このスペースのオープニング展として、伝統的な西洋絵画のアップデートを試みる作品を制作する橋爪彩の個展「Girls Start the Riot」が開催される。
本展のタイトルは、橋爪が2010年から取り組むシリーズ「After Image」の初期の代表作《Girls Start the Riot》(2010-11)に由来する。同作はセザンヌの静物画をモチーフにしており、タイトルにある「暴動(=Riot)」という言葉には、西洋絵画の伝統や権威に対しての抵抗や、作品に新しい現代的な息吹きを与えるという意味が込められているという。
本展では、この《Girls Start the Riot》を出発点として、ボッティチェリやカラヴァッジョといった伝統的な西洋絵画の翻案や、マグリットやゴッホ等をテーマとした近作などを紹介する。